
ウエストミンスター信仰告白
豊川の家の教会 長老 後藤愼二 訳
ウエストミンスター信仰告白は、
1646年、イギリスのウェストミンスターにおいて、
数百名の牧師・神学者たちが、聖書に基づき共同で編纂した「信仰の基準書」です。
これは単なる思想書ではなく、
「聖書が教える信仰の核心を、明確に、体系的に整理した教理の標準」です。
当時、教会には
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伝統に頼る信仰
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人間中心の教え
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あいまいな救いの理解
が入り込み、信仰の土台が揺らいでいました。
そこで教会は、
「聖書そのものが何を語るのか」に立ち返り、
信仰を言葉によってはっきりと示す必要がありました。
その結果生まれたのが、
ウエストミンスター信仰告白です。
教会にとっての意義
意義
説明
1. 信仰の土台を確立する
教会と信徒が、何を信じているのかを、言葉で明確に説明できるようにする。
2. 教えを守る基準となる
説教・教育・勧めが、聖書から逸れないための指標となる。
3. 信徒を養い、成長させる
信仰が「感じるもの」ではなく、理解し、確信するものへと形づくられる。
4. 教会を一つにする
同じ福音の中心を共有することで、教会が同じ方向へ進むことができる。
信仰告白は、信仰を縛る鎖ではありません。それは、信仰を支える堅固な土台です。
ウェストミンスター信仰告白は、「聖書が何を教えているのかを、正しく理解するための地図」です。
この信仰告白は、次の問いに答えます:
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聖書とは何か
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神とは誰か
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人はなぜ滅びるのか
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キリストは何を成し遂げられたのか
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救いはどのように与えられるのか
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教会とは何か
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礼拝とは何か
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死と裁き、終わりの時に何が起こるのか
これらを、まちがいなく、ぶれずに、明確に示します。
ウェストミンスター信仰告白の全体構造 ― “神から始まり神へ帰る”
ウェストミンスター信仰告白は 「救いの物語」 に沿って構成されている。
大枠
主題
神学的意味
① 神の側から始まる(1–6章)
神は誰か / 何が真理か
救いの基礎は神の側にある
② キリストにおける救い(7–18章)
契約 / キリスト / 義認 / 聖化
救いは神が成し遂げ、神が与える
③ 救われた者の歩み(19–20章)
律法 / 自由
救いの実は従順として現れる
④ 教会と終末(21–33章)
礼拝 / 教会 / 洗礼 / 主の晩餐 /最後の審判
神はご自身の民を集め、完成へ導く
① 神の側から始まる(第1〜6章)
ここではまず 「救いの前提」が示される。→ここで示されるメッセージは 「救いは人から始まらない」。
② キリストによる救いの適用(第7〜18章)ここが 福音の中心部分。
神は契約の枠組みで救いを実現する。→救いの源も、中心も、完成も、すべてキリスト。
③ 救われた者の生き方(19–20章)→神が救った人は、神を喜ぶようにつくられる。
④ 教会・礼拝・終末(21–33章)
ここは 「信仰が共同体として形になる部分」。→ ゴールは「キリストのもとに帰ること」。
ウェストミンスター信仰告白は神が救いを始め、成し遂げ、完成させるという福音の全体像である。
章
主題
中心点