
ウエストミンスター信仰告白
10章
心を開くのは神
救いは神が成し遂げ、神が与える
10 効力ある召し
第10章:有効召命(福音が心に実際に届く瞬間)
ここで明らかになる:
なぜ同じ説教を聞いても、反応がまったく違うのか
再生は「人が応答するから」ではなく、「神が生かすから」
有効召命→再生→信仰 の完全な神中心構造
では、救いが「歴史の中で魂に実際に起こる瞬間」を扱う 第10章「有効召命」 に進みます。
ここは決定的です。「なぜ、同じ福音を聞いても、信じる人と信じない人がいるのか?」——その答えが「有効召命」です。
第10章 有効召命(Of Effectual Calling)
第1節
神は選んだ者を、確実に 救いへと呼び入れる
① 日本語原文(新翻訳・直訳)神は、御自身が永遠に選ばれた者たちを、相応しい時に、御言葉と御霊によって、命ある者としてキリストに結びつけられるように召される。その召しは、心を新しくし、理解を照らし、意志を変え、人をキリストを受け入れる者となるように実際に動かす。この召しは、人間の自由意志によるものでも、協力によるものでもない。完全に 神の恵みの働き である。
② 一般信徒向け訳(簡明版)神が救うと決めた人には、神が 必ず 救いを実際に届けます。それは、説教を聞いたとき、心が開かれ、光が差し、キリストを受け入れられるようにされることです。これは、人が決めたからではなく、神が心を変えられたから です。
③ 英語原文(1646)All those whom God hath predestinated unto life,and those only, He is pleased, in His appointed time, effectually to call,by His Word and Spirit,out of that state of sin and death, in which they are by nature,to grace and salvation by Jesus Christ;enlightening their minds spiritually and savingly to understand the things of God,taking away their heart of stone, and giving unto them a heart of flesh;renewing their wills, and by His almighty power determining them to that which is good.
第2節
この召しは、神の恵みと主権による
① 日本語原文(新翻訳・直訳)この有効召命は、人間の行い、準備、努力、意志によって生じるのではない。それは、神がただ御心の喜びと愛によってなされる。
② 一般信徒向け訳(簡明版)救いは、人が心を整えたり、決めたりすることで起こるのではありません。神が救いを与えたい者に、救いを与えられるのです。
③ 英語原文(1646)This effectual call is of God’s free and special grace alone,not from anything at all foreseen in man.
第3節
キリストとの結合が、救いを生み出す源
① 日本語原文(新翻訳・直訳)有効召命において、聖霊は、罪人を キリストと結び合わせる。そこから、再生・信仰・義認・聖化 など、救いのすべての恵みが流 れ出る。
② 一般信徒向け訳(簡明版)救いは、まず キリストと結ばれることから始まります。信仰はその結果として 心から湧き上がる 動きです。
③ 英語原文(1646)…yet so, as they are thereby made willing by His grace.
第10章の決定的ポイント
誤解(人間中心) | 真理(神中心・改革派) |
「信じたら救われる」 → 信仰が原因 | 「救いが起こる → 信じるように変えられる」 |
再生は信仰のあと | 再生は信仰の前 |
救いは人がキリストに来ること | 救いは神が人をキリストに結ぶこと(結合) |
核心文(絶対保持)
結合 → 再生 → 信仰 → 義認 → 聖化 → 栄化(結合が源泉・信仰と聖化はその流れ出る命)