
ウエストミンスター信仰告白
26章
神の民は一つ
神はご自身の民を集め、完成へ導く
25–26 教会と交わり
第26章:聖徒たちの交わり(Communion of Saints)
ここでは
なぜ教会は単なる所属ではなく「共有と相互授与」なのか
交わりは心理的・情緒的ではなく「霊的実在」である
を扱います。
では 第26章「聖徒たちの交わり(Of the Communion of Saints)」 に進みます。
ここは 教会が「ただ一緒にいる集団」ではなく、キリストの命を共有する「実在的な一体性」であるという核心を語る章です。
第26章 聖徒たちの交わり(Of the Communion of Saints)
第1節
聖徒の交わりの源は「キリストとの結合」である
① 日本語原文(新翻訳・直訳)すべての聖徒は、キリストと結合されていることにおいて一つであり、それゆえに、互いにおいても一つである。
彼らは、キリストの恵みと賜物を、互いに分かち合う義務と特権を持っている。
② 一般信徒向け訳(簡明版)クリスチャン同士がつながっているのは、「仲が良いから」ではありません。同じキリストにつながっているから、一つなのです。だから、恵みや助けを 互いに分け合います。
③ 英語原文(1646)All saints, that are united to Jesus Christ their Head,have fellowship with Him, and in Him with one another.
第2節
交わりは「互いに与え、必要を満たし合う」こと
① 日本語原文(新翻訳・直訳)聖徒たちは、物質的・霊的な賜物を互いに用いて、他者を建て上げ、必要を満たすよう召されている。
② 一般信徒向け訳(簡明版)教会の交わりとは、「一緒にごはんを食べること」ではありません。互いの必要を見て、実際に助けることです。心だけでなく、生活も、祈りも、時間も共有するのです。
③ 英語原文(1646)Saints are bound to maintain a holy fellowship and communionin the worship of God, and in relieving each other in outward things.
第3節
しかし、交わりは「個人の所有」を否定するものではない
① 日本語原文(新翻訳・直訳)聖徒の交わりは、所有と権利を消し去るものではない。それぞれは、自分のものを管理し、愛に基づいて自由に与える。
② 一般信徒向け訳(簡明版)「全部共有しないといけない」という意味ではありません。私たちは、自分の持ち物を管理した上で、愛によって、自分の意思で与えるのです。
③ 英語原文(1646)This communion doth not take away the title or property which each man hath in his goods and possessions.
第26章の核心まとめ
重要点 | 内容 |
交わりの根 | キリストとの結合 |
交わりの本質 | 互いに恵みと助けを与え合うこと |
交わりの形 | 礼拝・祈り・助け合い・支え合い |
交わりの誤解 | 「仲良し」ではなく 霊的な一致 |
交わりの姿勢 | 強制ではなく 愛による自由な分かち合い |
最重要一句
聖徒の交わりとは、キリストの命を共有する者たちが、互いに与え、支え、建て上げること。
ここには「感情」や「雰囲気」ではなく、実体(reality) がある。