
ウエストミンスター信仰告白
6章
人類の罪
救いの基礎は神の側にある
6 堕落
第6章:堕落と罪およびその罰(人はなぜ救いが必要なのか)
ここで明確になる:
なぜ 人は自力で神に戻れないのか
なぜ再生は 人の決断ではなく神のわざ なのか
なぜ救いは 結合から始まる のか
第6章 堕落と罪およびその罰(Of the Fall of Man, of Sin, and of the Punishment thereof)
第1節
アダムは人類の代表として神に背いた
① 日本語原文(新翻訳・直訳)人類の最初の人アダムとその妻エバは、誘惑により神に背き、与えられた戒めを破った。神はアダムを 人類の代表として立てられていたので、彼らの罪は 人類全体の堕落をもたらした。
② 一般信徒向け訳(簡明版)アダムは、人類の代表として神に従うかどうかを託されていました。しかしアダムは神に逆らい、罪を選びました。その結果、人類全体が堕落することになったのです。
③ 英語原文(1646)Our first parents, being seduced by the subtilty and temptation of Satan, sinned in eating the forbidden fruit.This their sin God was pleased, according to His wise and holy counsel, to permit, having purposed to order it to His own glory.By this sin they fell from their original righteousness and communion with God.
第2節
アダムの罪は、すべての人に及んだ
① 日本語原文(新翻訳・直訳)アダムとエバは、神との交わりから落ち、その結果、罪と死に支配される者となった。彼らの罪は人類全体に及び、全ての人は 生まれながら罪の状態にある。
② 一般信徒向け訳(簡明版)人は、生まれたときから 神に背く心(罪の性質) を持っています。つまり、罪人になるのは「生きてから」ではなく、生まれたときから です。
③ 英語原文(1646)By this sin they became dead in sin, and wholly defiled in all the faculties and parts of soul and body.
第3節
原罪:人は生まれながら神に逆らう者である
① 日本語原文(新翻訳・直訳)この堕落は、アダムの自然的な子孫全てに及ぶ。人は生まれつき、義を失い、悪へと傾いた性質を持つ。人は神に立ち返る力を失い、自らの力では神を求めない。
② 一般信徒向け訳(簡明版)人は、生まれながら 神から離れた心 を持っています。自分の力では、神に戻ることはできません。
③ 英語原文(1646)The guilt of this sin was imputed, and the same death in sin and corrupted nature conveyed to all their posterity.
第4節
罪は人の心と行い全体を汚している
① 日本語原文(新翻訳・直訳)人の 思い・感情・意志・欲望・行動 のすべては、この堕落により 罪に支配されるようになった。
② 一般信徒向け訳(簡明版)罪は、人の外側だけでなく 心の深いところ にあります。だから、人は自分で自分を救うことはできないのです。
③ 英語原文(1646)From this original corruption… we are utterly indisposed, disabled, and made opposite to all good, and wholly inclined to all evil.
第5節
人は自分の力で神に戻れない
① 日本語原文(新翻訳・直訳)人は、自らの力、意志、努力、悟りによって、神に立ち返り救われることはできない。
② 一般信徒向け訳(簡明版)人は、どれだけ努力しても、自分で神に近づくことはできません。救いは、人からではなく、神から始まります。
③ 英語原文(1646)Man is utterly unable to return to God.
第6章の核心(改革派精神)
ポイント | なぜ重要か |
人は生まれながら罪の中にある | → 救いは 人の決断ではなく、神の働き でしか起こらない |
人は自力では神に戻れない | → 再生は神の単独行為(Monergism) |
救いは「結合」から始まる | → 再生・信仰・聖化は 結合の流れ出た恵み |
つまり:
救いは「人が神に近づく物語」ではなく、神が罪人をキリストに結びつけてくださる物語。