
ウエストミンスター信仰告白
23章
クリスチャンは国家とどう関わるべきか
神はご自身の民を集め、完成へ導く
23 国家・統治とキリスト者
第23章:国家・統治とキリスト者
ここでは:
クリスチャンと国家の関係
権威に従うとは何か
なぜ「国家は神に対する責任を負っている」か?
を扱います。
これは 地上の支配神学と、霊的現実の区別に直結します。
では 第23章「国家・統治とキリスト者(Of the Civil Magistrate)」 に進みます。
この章では、クリスチャンは国家とどう関わるべきか「教会」と「国家」の関係はどうなるのかが明確に定義されます。
ここを誤ると、
支配神学(地上支配・国家征服思想)
終末陰謀論型の反国家的キリスト教
どちらにも迷い込みます。
第23章 国家・統治とキリスト者(Of the Civil Magistrate)
第1節
国家権力は神が定めた秩序である
① 日本語原文(新翻訳・直訳)国家の権威は、社会に秩序と正義を保つために、神によって設けられている。統治者は、善を reward(賞し)、悪を punish(罰する)使命を持つ。
② 一般信徒向け訳(簡明版)国や政府は、神がくださった秩序です。政府は、良いことを守り、悪いことを止めるために存在します。だから国家は偶然でも、人の発明でもなく、神の御心に基づくものです。
③ 英語原文(1646)God, the supreme Lord and King of all the world,hath ordained civil magistrates,to be under Him, over the people,for His own glory and the public good.
第2節
キリスト者は、良心において国家に従う
① 日本語原文(新翻訳・直訳)信者は、納税・法律遵守・敬意をもって、国家に従わなければならない。これは単なる社会契約ではなく、神への従順の一形態である。
② 一般信徒向け訳(簡明版)クリスチャンは、
· 税金を払い
· 国の決まりを守り
· 指導者を尊びます。
なぜなら、それは神に従うことだからです。
③ 英語原文(1646)It is the duty of people to pray for magistrates,to honour their persons,to pay them tribute and other dues,and to obey their lawful commands.
第3節
しかし、国家は教会の良心を支配してはならない
① 日本語原文(新翻訳・直訳)国家は、信仰と良心において人を支配する権利を持たない。キリストは教会の唯一の主であり、良心の王である。
② 一般信徒向け訳(簡明版)国は、「信仰をこう信じよ」と命じることはできません。信仰の主は国ではなく、キリストだからです。
③ 英語原文(1646)Civil magistrates may not assume to themselves the administration of the Word and sacraments,or the power of the keys of the kingdom of heaven.
第4節
国家が神に逆らうなら、従順よりもキリストに従う
① 日本語原文(新翻訳・直訳)統治者が、神に反することを命じるなら、信者は、**「人に従うより神に従うべきである」**という原則に基づき、従うことを拒む。
② 一般信徒向け訳(簡明版)国が「罪をせよ」と命じるなら、従わない。なぜなら、キリストが主であり、国家は絶対者ではないからです。
③ 英語原文(1646)We ought to obey God rather than men(Acts 5:29).
第23章の核心まとめ
ポイント | 意味 |
国家は神が与えた秩序 | 無政府主義・陰謀論を拒否 |
信者は国家に敬意と従順を払う | 従順は神への礼拝の一部 |
しかし良心はキリストのみのもの | 国家=教会支配は異端 |
国家が罪を命じる時は不服従 | 「キリストが主」だから |
最重要一句
クリスチャンは国家に従うが、国家より高い主はキリストである。