「結合と人の子」 ― 天が開かれ、人と神がつながる
- thewordforyoujapan
- 9月27日
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2025.9.21 礼拝メッセージ「結合と人の子」 ― 天が開かれ、人と神がつながる ―
1.はじめに:「結合」ってなんですか?
「結合」とは、神さまが聖霊によって私たちをイエスさまとつないでくださることです。
それは、神さまの力(主権)によって、聖霊なる神を通して行われます。
この結合は、信じる人の心や考え、感情、体、生活、人生のすべてに関わります。
2.結合は神さまの約束です
神さまは、聖書の中でこう約束しておられます:
•エゼキエル36:26「わたしはあなたがたに新しい心を与え、あなたがたのうちに新しい霊を与える」
•ヨエル2:28「わたしはすべての人にわたしの霊を注ぐ」
•ヨハネ14:16–17「父なる神は、助け主(=聖霊)をあなたがたにお与えになる」
•使徒1:4–5「あなたがたは間もなく、※聖霊によってバプテスマを受ける」
※バプテスマの神学的意味:キリストの中に浸される=キリストと1つとなる
これらのことは、神さまが選んだ人にだけ与えてくださるのです。
3. イエスさまは「神」であり「人の子」
イエスさまは、「アブラハムが生まれる前から、わたしはある(I AM)」と言われました(ヨハネ8:58)。
これは、「わたしは永遠の神である」という意味です。(出エジプト3:14)イエスさまは「わたしはある(I AM)」と語られた永遠の神であり、同時に「父の独り子(神の子)」として来られました。
「神の子」とは、父と一つであり、永遠に父と御霊とともにおられる方、という意味です(ヨハネ1:14,18)。神の子としてのイエスさまは、父なる神を完全に現し、神の栄光をあらわす方です(ヘブル1:3)。
「人の子」とは、イエスさまがご自分を紹介するときによく使った名前です。
聖書では80回以上使われています。「人の子」とは、神と人の間をつなぐために来られた救い主という意味です。
「人の子」は人間性を強調する表現、同時にイエスさまは「神の子」としての完全な神性を持っておられることを忘れてはいけません。
もしイエスさまが「人の子」でなければ、人間として私たちを代表し、私たちの罪を背負うことはできません。もしイエスさまが「神の子」でなければ、罪のない完全な贖いを成し遂げることはできません。
「イエスさまは『神の子』としての完全な神であり、同時に『人の子』としての完全な人である
その二つが一つに結ばれているからこそ、私たちの救いは確かなのです。」
4.なぜ「人の子」との結合が大切なのか?
人間は皆、芯まで腐り切った罪人で、自分では神さまに近づくことができません(ローマ3:23)。
でも、「人の子」であるイエスさまは私たちと違い罪はなく、完全な義を生きられましたが、人間の体を持ち、私たちと同じように苦しみ、死に、よみがえられた方です。
だから神さまは選ばれた者を、この「人の子イエスキリスト」に**結びつける(結合させる)**ことによって、選ばれた人に神の子であるイエスさまの義といのちを与え、神の子の身分、特権を与えることができるのです。
1)聖書に出てくるヤコブのはしごは「結合の絵図」
ヨハネ1:51
「天が開けて、神の御使いたちが人の子の上を上り下りするのを、あなたがたは見る」
このことばは、「人の子」が神と人の間の“はしご”のような存在であることを表しています。
このように考えるとわかりやすいです:
三位一体の神さまの働き
どのような方 | お名前 | どんな働き? |
計画する方 | 父なる神 | あなたを選び、救いを決められる |
つなぐ方 | イエスさま(人の子) | あなたの罪をゆるし、神とつなぐはしごになってくださる |
実行する方 | 聖霊なる神 | あなたの心に神さまのいのちを与えてくださる |
5. 「人の子」の特別な役割
イエスさまは「人の子」として、地上で神の権威をもって行動されました。
•罪をゆるす •病気をいやす •安息日の主
また、イエスさまは「人の子」として、苦しみを受けて、十字架で死なれました。
その死によって、神の右の座、主権に王座につかれたのです。
6. 「神の子」としての特別な役割
イエスさまは「神の子」として、父なる神の愛をはっきりと示してくださったのです。(ヨハネ1:18)。
そして、私たちを罪から救い出すために、神の義を満たす犠牲となられました(ローマ8:3–4)。
さらに、死に勝利してよみがえり、信じる者に永遠のいのちを与えられるのです(ヨハネ11:25–26)。
7.これから来られる「人の子」
聖書は、イエスさまが**「人の子」としてもう一度来られる**と約束しています。
マタイ24:30「人の子が雲に乗って来る」
黙示録19章「白馬に乗って、勝利の王として来られる」
この再臨のとき、「人の子」と結ばれている者は、その栄光にともに入れられます。
結合は今の人生だけでなく、永遠の御国で完成し、そこでキリストと同じ栄光の姿に変えられるのです。
Ⅰコリント15:49
「私たちは土で造られた者のかたちを着たように、天に属する方のかたちをも着るのです。」
Ⅰヨハネ3:2
「愛する者たち、私たちは今すでに神の子どもですが、私たちがどのようになるのかはまだ明らかにされていません。しかし、キリストが現れるとき、私たちはキリストに似た者となることが分かっています。なぜなら、そのときキリストをありのままに見るからです。」
「栄化とは、選ばれた人々が再臨のときにキリストの栄光の姿を直接見ることにより、完全に罪から解放され、キリストに似た者とされることである」
• これは神の主権的選びのゴールであり、
• キリストとの結合の完成形であり、
• Ⅰヨハネ3:2の預言の成就であるとスプロールは語ります。
8. 結び:私たちは「I AM」と結ばれている
イエスさまは「わたしはある(I AM)」―― つまり、永遠の神ご自身です。
私たちが結ばれている方は、ただの先生や有名人ではなく、
宇宙をつくられた神ご自身です。 だから、私たちの救いは変わることがありません。
神が結んでくださったこのつながりは聖霊によって与えられ、絶対に切れることはありません。
9.結合=新しい人として生きること(再創造)
聖書には、こう書かれています。
ガラテヤ6:15
「大切なのは、新しくつくられること(新しい創造)です」
神さまは、あなたをイエスさまに結びつけることで、新しくつくりかえてくださるのです。
それは コロサイ3:9–10
「あなたがたは古い人をその行いといっしょに脱ぎ捨て、新しい人を着たのです。この新しい人は、造り主のかたちにしたがって新しくされ、ますます真の知識に至ります。」
エペソ4:22–24
「以前の生活については、欺きによって滅びに至る古い人を脱ぎ捨て、心の霊において新しくされ、真理に基づく義と聖をもって神にかたどり造られた新しい人を身に着けるのです。」
そしてこの再創造は、一度で終わるのではありません。
Ⅱコリント4:16 「私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新しくされています。」
ローマ8:13 「もし肉に従って生きるなら、あなたがたは死ぬのです。しかし、御霊によってからだの行いを殺すなら、あなたがたは生きます。」
さらに聖書はこうも言います。
ローマ8:29
「神はあらかじめ知っておられる者たちを、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたのです。」
「結合は『御霊によって罪の性質に支配された古い自分から解放され、日々新しくされながら、最終的にキリストの似姿へ変えられていく歩み』を意味します(ローマ8:29)。
そして、その歩みは、神があらかじめ備えてくださった良い行いに歩むことでもあります(エペソ2:10)。
「この結合は、神が永遠において選んでくださった結合であり、時間の中では信仰と悔い改めを通して現れます」
そして再臨のとき、私たちはついにキリストの栄光の似姿に変えられるのです(Ⅰコリント15:49、Ⅰヨハネ3:2)。その完成は、キリストをありのままに見ることによって起こるのです。」
すべては神さまのあわれみと恵みによって行われるのです。
10.最後に
1.イエスさまは「I AM」=まことに永遠の神であり、また、まことに人の子です。
2.イエスさまは「人の子」として来られ、私たちを代表し、神と人をつなぐはしごです。
3.私たちの救いはイエスさまの「神の子」としての神性と、「人の子」としての人性、その両方に基づいています。
4.神の選びと結合は、神により、選ばれた者はイエスさまに結ばれているので決して揺らぐことはありません。
「あなたは『人の子イエス』と結ばれることによって、永遠の神であるキリストのいのちにあずかり、生きる者とされた」
「誰がこのような救いを思いつくことができるでしょうか?人間には到底できません。
自由意思でたどり着けるはずがありません。これはただ、神の選びと恵みの御業なのです。」
ですから、この神の結合と選びについてパウロはローマ11:33でこう言います。
"ああ、神の知恵と知識の富は、なんと深いことでしょう。神のさばきはなんと知り尽くしがたく、神の道はなんと極めがたいことでしょう。 "「すべてのことは神から発し、神によって成り、神に至るのです。どうかこの神に、栄光がとこしえにありますように。アーメン。」 (ローマ11:36)
「救いは最初から最後まで神さまがしてくださることです。結合による選びから、永遠の御国に入るその日まで、すべては神さまの力と計画によるのです。」
みことばのみ、信仰のみ、恵のみ、キリストのみ、神の栄光のみ。

