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キリストとの結合の教義は信仰者を異端から守る

  • thewordforyoujapan
  • 8月10日
  • 読了時間: 10分

更新日:8月18日

キリストとの結合の教義は信仰者を異端から守る 2025.8.3

 ― 異端の教えを「キリストとの結合による反駁はんばく (誤りを論理的に明確に打ち破る)」―


【すべての人は霊的に死んでおり、この世の支配者の下にある】

 

聖書は、すべての人間が生まれながらにして霊的に死んでおり、サタンの支配下にあると明言しています。

 

「あなたがたは、自分の罪と背きの中に死んでいた者であり、かつてはこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者、すなわち今も不従順の子らの中に働いている霊に従って歩んでいました」(エペソ2:1–2)

 

この「空中の権威を持つ支配者」とはサタンです。

すなわち、すべての人はアダムにあって死に、サタンの国に属している(ローマ5:12、1ヨハネ5:19)。

 また、サタンの支配は社会・文化・制度、政治、社会全体のシステムにそのものです。

人々は霊的に死んでおり、霊的目が覆われ、福音の栄光が見えません。

 

「この世の神は、不信者の思いをくらませて、神のかたちであるキリストの栄光に輝く福音が見えないようにしています」(2コリント4:4)

 ・すべての人は死んでおり、見えず、逆らっている。

 ・だからといって、自分で断ち切ったり、縛ったりして救われることはできない。

 ➡ 唯一の救いは、キリストにあって神による選びによる

救いは神の主権とキリストとの結合にある

 【1】永遠の選び vs. 人間の決心

 ― すでに「キリストのうちに」置かれている者たち

 (事例) 霊的戦いは、救いは地域を支配する悪霊との戦い「あなたの決断」や「断ち切りの祈り」が呪いや支配を破る鍵だと主張

 「神から与えられる信仰を通して恵みによる救い」をすり替え

「人間の宗教軍事的な思想に基づく行為と意志に依存させる決断主義的異端」

 しかし、聖書は語る「神は世界の基が据えられる前から、キリストにあって私たちを選ばれた」(エペソ1:4)

この選びとは、私たちが神を選ぶのではなく、神が私たちを永遠のキリストに結合されており、その永遠の結合に選ばれたという主権的恵み

 ➡ この私たちの救いの完成はこの全知全能の神の主権の名誉と栄光にあります

 したがって、守りも断ち切りも、すでにキリストのうちにある私たちに与えられている。 

 (事例)霊的戦いにおけるテーマ 「日本の救い」 

 霊的戦いでは「日本国家、民族の救い」を勝ち取ると言う考えにより、愛国思想と結びつく

 <事例 霊的戦いの思想 > 神の主権、キリストとの結合は存在しない

①   人々は霊的に死んでいない→③人々が救いを選択できない、なぜ?→

 ②   サタンや悪霊が日本を支配→ ④人々の霊的な目が塞がれている→ 

⑤日本、それぞれの地域を支配する悪霊をしばり、過去の罪を悔い改め、断ち切り祈る必要

 ⑥“福音” 決断、体験、感情主義フレーム構造の別の福音の光が心にとどく→

 ⑦戦いの中心は軍事化された教会の権威、神に地上を統治する権限を与えられた→

 ⑨さあ、この日本(同胞)の救いのために クリスチャンは日本のためにみな立ち上がれ

<問題点と検証>

  • 福音が日本に歴史的に届かなかったという現実、

  • その中で救いを得る者がいたのかという問い、

  • そしてそれが 「神の選び」や「啓示の歴史」とどのように関係するのか、

  • 最終的には それを日本にどう適用すべきかと

1. 「聞くことができなかった」 日本人は選ばれていなかったのか?

はい、選ばれていません

なぜなら、ローマ10:14–17がはっきりと告げているからです:

14 しかし、信じたことのない方を、どうして呼び求めることができるでしょう。聞いたことのない方を、どうして信じることができるでしょう。宣べ伝える人がなくて、どうして聞くことができるでしょう。15 遣わされなくては、どうして宣べ伝えることができるでしょう。次のように書かれているとおりです。「良いことの知らせを伝える人々の足は、なんとりっぱでしょう。」16 しかし、すべての人が福音に従ったのではありません。「主よ。だれが私たちの知らせを信じましたか」とイザヤは言っています。17 そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです。

らがすなわち、

  • キリストのことば(福音)を聞かなければ信仰は生じない。

  • そして、信仰がなければ義認も救いもない。

  • したがって、福音が届かなかった者が救われる道はない。

  • なぜなら、神はその人々を選ばれていない

この事実は、「神がなぜ福音を与えなかったのか?」という問いではなく、「神が福音を与える者として選ばなかった」という主権の問題です。

よって、福音が歴史的に届かなかった日本人の大多数が選ばれていなかった、ということは、神の永遠の選びの観点から明白です。それは今の時代も全く変わりません。

今、聖書は日本中とこでも自由に読むことができます。しかし、神の主権とキリストとの結合は語られることはありません。つまり、この福音を語る者が与えられなければ福音を聞くことはできない。それは実は日本だけではなく、世界中、同じ状態にあります。神の主権とキリストとの結合に固くたった福音を聞くことは極めて稀です。


 

 2. 旧約・新約における「福音以前の救い」の可能性は何を意味するのか?

確かに、旧約のアブラハムやヨブ、またイエス以前に生きた異邦人の中にも「義」とされた者はいます(ヘブル11章など)。

これらはすべて、以下の枠組みにある:

  • 救いは常にキリストを通してであり、信仰による義認に基づく。

  • 旧約においては「キリストを前もって示された啓示(類型・予型)による信仰」。

  • したがって、啓示が与えられなかった異邦人には救いは適用されない。

つまり、旧約における異邦人の救いも、

  • 特別啓示の一部(預言者・夢・奇跡など)に与った者

  • 神の摂理により福音的啓示に触れた者(例:ナアマン、ラハブ)だけ。

 「一般啓示(創造の神の存在への気づき)だけで救われた」者は聖書に一人もいない


 3. 日本においては、神が啓示を与えなかった ― その意味

  • 日本には数千年にわたり 聖書的啓示は与えられませんでした。

  • 仏教や神道、自然崇拝などの中には、一般啓示(創造の神の存在への気づき)はわずかに含まれていたかもしれませんが、それは救いをもたらすものではない。

よって、日本の歴史の大部分に生きた人々は、「弁解の余地なく滅びに向かっていた」ことになります。それは今も同様に続いている。

 4. それでも神は正義なのか?

はい。なぜなら救いはすべて恵みであり、裁きは正義だからです。

  • 神は全人類をアダムにおいて裁く権利を持っておられます。

  • その中で、何人かを選び出して、福音を与えるのは、恵みであって義務ではない。

✴️ 神が日本に長い間、主の主権とキリストとの結合に立った福音を与えなかったことは、「神が日本を拒絶した」のではなく、「日本に憐れみを与える時がまだ来ていなかった」と理解すべき。   

 

次の御言葉はユダヤ人に語られていますが、これは原則です。

 

ローマ11:4-6

4 ところが彼に対して何とお答えになりましたか。「バアルにひざをかがめていない男子七千人が、わたしのために残してある。」5 それと同じように、今も、恵みの選びによって残された者がいます。6 もし恵みによるのであれば、もはや行いによるのではありません。もしそうでなかったら、恵みが恵みでなくなります。

5. この現実を日本にどう適用するか?

日本の歴史において「ほとんどすべての人が救いにあずからなかった」という現実を受け入れなければならない。 → 今も、恵みの選びによって残された者がいる。

  • それは神の主権であり、義である。

  • しかし、今、福音が語られるなら、今こそ選ばれた者が呼び集められるとき

  • 日本に福音が長く届かなかったのは、人間の責任でも伝道の失敗でもなく、神の主権的摂理による。

  • 救われなかった人々は選ばれておらず、信仰も与えられていない。

  • 私たちはその裁きの正しさと、今与えられている福音の恵みの大きさに戦慄すべき

  • 今語られている福音に応答する者こそ、永遠の選びによってキリストに結ばれる者たちである。

結論:神の永遠の選びの現実に従うことが出来ない人々は神の選びを否定する、

そして聖書の真理に来ることはない

【2】再生と聖霊の内住 vs. (事例)悪霊との戦い

 ― 神の国にすでに移された者たち

 新生とは、死んだ者が神によって生かされる主権的な行為です(ヨハネ3:5、エペソ2:5)。

その瞬間、信仰者はサタンの国から移され、神の国に置かれる。

 「神は、私たちを暗闇の圧制から救い出して、愛する御子の御国に移してくださいました」(コロサイ1:13)

 <真理>

・信者はもはやサタンと戦う者ではなく、

・すでに勝利の中に入れられた者として、堅く立つよう召されている者(エペソ6:10–13) 

【3】キリストとの結合によって ―十字架の御業により呪いと罪を断ち切られた

 呪いや罪からの解放は、「過去の罪をリストにして、罪を犯してしまった度に、また、先祖の罪、戦争の罪を調べてキリストの御名によって断ち切りの祈り」によってではなく、罪はその人、個人に帰属しており、キリストとの結合によってのみ実現

 「キリストと結合され、キリストの死にあずかることによって、古い自分は十字架につけられたのです」(ローマ6:5–6)

    •          あなたが罪に死んだのは、キリストと共に死んだから。

    •          呪いから解放されたのは、呪いの下で死なれたキリストと一体とされたから。

    •          義とされたのは、義なるキリストに結ばれたから。

 「キリストは、私たちのために呪いとなって…律法の呪いから贖い出してくださいました」(ガラテヤ3:13)

「神は…私たちを責めていた証書を無効にし、それを十字架に釘づけにされました…支配と権威を武装解除し…凱旋されたのです」(コロサイ2:14–15)

 ・キリストと結ばれた者は、十字架の上のキリストと霊的に結合されてその御業を自分のものとした。罪は死んだ者を追いかけて捕まえることは出来ません。死んでいる者を裁く律法は存在しません。呪いと罪は完全に十字架の御業により断ち切られた。

 ➡霊的戦いや断ち切りは、十字架の御業を否定し、冒涜する邪悪なサタンの騙しごと

【4】キリストの御業 vs. サタンを縛る祈り

 サタンを縛ったキリスト

霊的戦い神学では、「サタンを縛る祈り」や「悪霊を追い出す宣言」が強調

しかし、主イエスご自身がこう語られました:

「まず強い者を縛らなければ、その家にはいることはできない」(マルコ3:27) 

この「強い者を縛る」とは、キリストが十字架でサタンを縛られることの預言

それはすでに完全に成就しました:

 「神は…支配と権威を武装解除し、見せ物にし、勝利を得て凱旋された」(コロサイ2:15)

 まとめ:キリストとの結合こそ、信仰者の唯一の守り

❌ 霊的戦いの主張

聖書が語るキリストとの結合にある真理

決断によって呪いが断ち切られる

✝️ 永遠の選びにより、キリストに結合された者は守られている

悪霊と戦って勝利しなければならない

✝️ 再生により神の国に移され、戦うのではなく神の主権とキリストとの結合に“堅く立つ”よう召されている

呪いや罪は断ち切りの祈りで解放される

✝️ キリストとの結合により、十字架の御業が完全に適用されている

サタンを縛るには霊的権威を宣言する必要がある

✝️ 主イエスがすでにサタンを縛り、勝利し、見せ物とされた(コロサイ2:15)

<まとめ>                   神の主権、キリストとの結合を仰ぎ見ない。悪霊との戦い。罪の断ち切り。人間中心の欲望。

<まとめ>                          キリストととの結合は三位一体の神との結合、神の至聖所への参画。選び、再生、信仰、悔い改め、義認、聖化、栄化 救いの全構造の源泉

 

<キリストに結合されている者>

  • すでに悪霊の支配から移され(コロサイ1:13)

  • すでに神の国に属し(ピリピ3:20)

  • すでに聖霊が内住しておられ(ローマ8:11)

  • すでに罪も呪いも断ち切られており(ガラテヤ3:13)

  • すでに天の父、子、聖霊の交わり(天)に招き入れられている(エペソ2:6)

神の主権とキリストと結合されている現実は信仰者をあらゆる異端からその信仰者の信仰、平安、希望を守る


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