「神との結合1 ろうそくの火と部屋のたとえ」
- thewordforyoujapan
- 7月11日
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更新日:8月11日
「ロウソクと部屋の例え 結合」2025.7.8 The Word for you
聖霊によって三位一体の神と結ばれるとは? (R.C.スプロールの改革神学に基づいて)
ロウソクと部屋のたとえ:キリストは火、私たちは部屋
ある家に暗い部屋があります。中にロウソクの火が灯されると、火の光と熱は部屋全体をやさしく照らし、あたためていきます。
このたとえの中で
ロウソクの火はキリストを表しています。
部屋は信者の全存在――つまり、あなたの意志、感情、思い、身体、人格そのものを表します。
そして、聖霊は空気のように、火の光と熱を部屋中に届ける働きをするお方です。
部屋とは「あなたのすべて」
部屋はただの空間ではありません。
この部屋には――
あなたの意志(どこへ向かおうとするか)
感情(何に反応し、何を愛し、何を嫌うか)
思い(何を考え、何に価値を置くか)
身体と生活
そして、あなたという存在のすべて
――が含まれています。
この全体が「あなた」という「器」であり、「部屋」です。
神との関係は「契約」によって結ばれている
この関係は単なる霊的な影響ではなく、神ご自身が御子キリストにおいて一方的に結んでくださった「救いの契約」に基づいた関係です。
「わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる」(エレミヤ31:33)
この契約は、神の主権と誠実さによって保証されています。
R.C.スプロールが強調するように、これは「人間の応答による不確かな絆」ではなく、神の変わらぬご意志と恵みによる、確かな約束です。
有機的な結びつき ― ぶどうの木と枝のように
この関係はただの「法律上の契約」ではありません。生きたつながり、すなわち有機的な結合です。
キリストはこう言われました:
「わたしはぶどうの木、あなたがたは枝です」(ヨハネ15:5)
枝は木から切り離されると死にます。
私たち信者も、キリストと結び合わされてはじめて、いのちを受けて生きることができます。
聖霊はこのぶどうの木と枝の間にある命の流れのように、キリストの恵みといのちを、信者のうちに届けるお方です。
三位一体の神は聖霊をとして以上のように聖霊を通して信仰者と結合しますが、ろうそくの火は部屋とは区別されたまま存在します。
「結合」と「内住」のちがい
結合(Union with Christ):
再生のときに聖霊によって与えられる、キリストとの霊的な結びつき
これによって、私たちは義認・聖化・栄化といった救いのすべての祝福にあずかります。
これは神との根本的な結びつきの事実そのものです。
内住(Indwelling of the Spirit):
結合の結果として、聖霊が私たちの内に住まわれること
これは、信者が日々の生活の中で神の臨在と助けを経験する現実です。
ロウソクのたとえで言えば:
結合は、火と部屋が深く結び合って、部屋を変える「霊的関係」そのもの
内住は、火の光と熱が部屋全体に満ちて、住む人を照らし温めていく「日々の実感と変化」
まとめ:スプロールの改革神学とともに理解する
あなたがキリストを信じるのは、あなたが選んだからではありません。
神が主権的な恵みによってあなたを選び、聖霊があなたを再生させ、キリストと結び合わせてくださったのです。 そして今、あなたの意志も、思いも、感情も、身体も、存在のすべてが――
キリストの命に照らされ、導かれ、日々きよめられています。
この結びつきは、契約に基づいた永遠に破れることのない絆であり、
同時に、ぶどうの木と枝のように、日々いのちが流れる生きた関係でもあるのです。
