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恵みの契約と仲保者キリスト

問30 神は全人類を、罪と悲惨の状態のうちに滅びるままにしておかれるか。

答 神はすべての人を、普通にわざの契約と呼ばれる最初の契約の違反によって陥った罪と悲惨の状態のうちに滅びるままにしておかれず、その全くの愛とあわれみのゆえに、選ばれた者をそこから救い出し、普通に恵みの契約と呼ばれる第二の契約によって、救いの状態に入れられる。

証拠聖句 Ⅰテサロニケ5:9、 ガラテヤ3:10, 12、 テトス3:4-7、 ガラテヤ3:21、 ローマ3:20-22

問31 恵みの契約は、だれと結ばれたか。

答 恵みの契約は、第二のアダムとしてのキリスト、また彼にあって、彼の子孫としてのすべての選ばれた者と結ばれた。

証拠聖句 ガラテヤ3:16、 ローマ5:15-21、 イザヤ書53:10-11

問32 神の恵みは、第二の契約のうちに、どのように現われているか。

答 神の恵みは、第二の契約のうちに、次のように現われている。すなわち、神は罪人に、価なしに仲保者と、彼による命と救いとを備え、提供される。また彼らを彼に関係づける条件として信仰を要求しながらも、すべての選ばれた者に聖霊を約束し、与えて、他のすべての救いの恵みと共に、その信仰を彼らのうちに造り出させ、また彼らの信仰と神への感謝との真実の証拠であり、神が救いのために指定された道でもあるすべての清い従順を可能ならしめる。

証拠聖句 創世記3:15、 イザヤ書42:6、 ヨハネ6:27、 Ⅰヨハネ5:11-12、 ヨハネ3:16、 ヨハネ1:12、 箴言1:23、 Ⅱコリント4:13、 ガラテヤ5:22-23、 エゼキエル書36:27、 ヤコブ2:18, 22、 Ⅱコリント5:14-15、 エペソ2:10

問33 恵みの契約は、常に同じやり方で施行されたか。

答 恵みの契約は、常に同じやり方で施行されたのではなく、旧約の下での施行は新約の下でのそれとは違っていた。

証拠聖句 Ⅱコリント3:6-9

問34 恵みの契約は、旧約の下では、どのようにして施行されたか。

答 恵みの契約は、旧約の下では、約束、預言、いけにえ、割礼、過越、その他の型や規定によって施行された。それはみな、やがて来たるべきキリストを予兆したものであり、選ばれた者を約束のメシヤを信ずる信仰に教育するのに、その時代のために十分であった。彼らも当時、このメシヤによって完全な罪のゆるしと永遠の救いをえていた。

証拠聖句 ローマ15:8、 使徒の働き3:20, 24、 ヘブル10:1、 ローマ4:11、 Ⅰコリント5:7、 ヘブル8-10, 11:13、 ガラテヤ3:7-9, 14

問35 恵みの契約は、新約の下では、どのようにして施行されたか。

答 本体であるキリストが現われた新約の下では、この同じ恵みの契約は、昔も今も、御言葉の宣教と、洗礼と主の晩餐の礼典の執行によって施行されねばならない。ここでは、恵みと救いが、一層完全・明確・効果的に万国民に提供されている。

証拠聖句 マルコ16:15、 マタイ28:19-20、 Ⅰコリント11:23-25、 Ⅱコリント3:6-18、 ヘブル8:6, 10, 11、 マタイ28:19

問36 恵みの契約の仲保者は、だれであるか。

答 恵みの契約の唯一の仲保者は、主イエス・キリストである。彼は神の永遠のみ子、み父と同質同等でありながら、時満ちて人となられた。それで昔も今も引き続き永遠に、二つの完全な異なった性質と、一つの人格をもつ神にして人であられる。

証拠聖句 Ⅰテモテ2:5、 ヨハネ1:1, 14、 ヨハネ10:30、 ピリピ2:6、 ガラテヤ4:4、 ルカ1:35、 ローマ9:5、 コロサイ2:9、 ヘブル7:24-25

問37 キリストは、どのようにして、神のみ子でありながら人となられたか。

答 神のみ子キリストは、聖霊の力により、処女マリヤの本質をとって彼女の胎に宿り、彼女から生まれて、真実の体と理性的霊魂をとることによって、人となられた。しかも罪がなかった。

証拠聖句 ヨハネ1:14、 マタイ26:38、 ルカ1:27, 31, 35, 42、 ガラテヤ4:4、 ヘブル4:15、 ヘブル7:26

問38 仲保者は、なぜ神でなくてはならなかったのか。

答 仲保者は、人間の本性を神の無限の怒りと死の力の下に沈み切らぬように支え防ぐため、ご自身の苦難と服従と執成しを価値あり効果あるものとするため、また神の正義を満足させ、神の好意を獲得し、特選の民を買いとり、彼らに御霊を与え、彼らのすべての敵を征服し、彼らを永遠の救いに導くために、神でなくてはならなかったのである。

証拠聖句 使徒の働き2:24-25、 ローマ1:4、 ローマ4:25、 ヘブル9:14、 使徒の働き20:28、 ヘブル9:14、 ヘブル7:25-28、 ローマ3:24-26、 エペソ1:6、 マタイ3:17、 テトス2:13-14、 ガラテヤ4:6、 ルカ1:68-69, 71, 74、 ヘブル5:8-9、 ヘブル9:11-15

問39 仲保者は、なぜ人でなくてはならなかったのか。

答 仲保者は、わたしたちの本性を向上させ、わたしたちのために、人間性において律法への服従をなしとげ、苦しみを受け、執成しをなし、わたしたちの弱さを思いやるために、また、わたしたちが神の子たる身分を授けられ、慰められ、はばかることなく恵みのみ座に近づくために、人でなくてはならなかったのである。

証拠聖句 ヘブル2:16、 ガラテヤ4:4、 ヘブル2:14、 ヘブル7:24-25、 ヘブル4:15、 ガラテヤ4:5、 ヘブル4:16

問40 仲保者は、なぜ、一人格において、神でも人でもなければならなかったのか。

答 神と人を和解させる仲保者は、それぞれの性質の固有のわざが全人格のわざとして、わたしたちのために受け入れられ、また、わたしたちからより頼まれるために、自ら神でも人でもあり、しかも一人格においてそうでなければならなかったのである。

証拠聖句 マタイ1:21, 23、 マタイ3:17、 ヘブル9:14、 Ⅰペテロ2:6

問41 わたしたちの仲保者は、なぜイエスと名づけられたのか。

答 わたしたちの仲保者がイエスと名づけられたのは、ご自分の民をそのもろもろの罪から救うからであった。

証拠聖句 マタイ1

問42 わたしたちの仲保者は、なぜキリストと名づけられたのか。

答 わたしたちの仲保者がキリストと名づけられたのは、聖霊を限りなく注がれて、低い状態においても高い状態においても、その教会の預言者・祭司・王の職務を果たすために聖別され、すべての権威と力を完全に与えられたからである。

証拠聖句 ヨハネ3:34、 詩篇45:7、 ヨハネ6:27、 マタイ28:18-20、 使徒の働き3:21-22、 ルカ4:18, 21、 ヘブル5:5-7、 ヘブル4:14-15、 詩篇2:6、 マタイ21:5、 イザヤ書9:6-7、 ピリピ2:8-11

問43 キリストは、どのようにして預言者の職務を果たされるか。

答 キリストは、すべての時代に、彼の御霊と御言葉によって、いろいろの施行方法で、教会員の建徳と救いについてのすべての事柄において、神のあますところのない御旨を教会に示すことによって、預言者の職務を果たされる。

証拠聖句 ヨハネ1:18、 Ⅰペテロ1:10-12、 ヘブル1:1-2、 ヨハネ15:15、 使徒の働き20:32、 エペソ4:11-13、 ヨハネ20:31

問44 キリストは、どのようにして祭司の職務を果たされるか。

答 キリストは、ご自身を傷のないいけにえとして一度だけ神にささげて、彼の民の罪のための和解となることにより、また彼らのために絶えず執成しをすることによって、祭司の職務を果たされる。

証拠聖句 ヘブル9:14, 28、 ヘブル2:17、 ヘブル7:25

問45 キリストは、どのようにして王の職務を果たされるか。

答 キリストは、世から一つの民をご自身のもとに召し出すこと、彼が彼らを可見的に支配する手段である役員と律法と戒規とを彼らに与えることにより、その選ばれた者に救いの恵みを授けること・彼らの服従に報いること・彼らを罪のために正すこと・彼らのすべての誘惑と苦難の下で彼らを守り支えること・彼らのすべての敵を抑制し征服すること・ご自身の栄光と彼らの益のためにすべての事柄を力強く統御することにより、また神を認めず福音に従わないその他の人々に報復することによって、王の職務を果たされる。

証拠聖句 使徒の働き15:14-16、 イザヤ書55:4-5、 創世記49:10、 詩篇110:3、 エペソ4:11-12、 Ⅰコリント12:28、 イザヤ書33:22、 マタイ18:17-18、Ⅰコリント5:4-5、 使徒の働き5:31、 黙示録22:12、 黙示録2:10、 黙示録3:19、 イザヤ書63:9、 Ⅰコリント15:25、 詩篇110:1-7、 ローマ14:10-11、ローマ8:28、 Ⅱテサロニケ1:8-9、 詩篇2:8-9

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