十戒の要約と解説 第四戒
問115 第四戒は何であるか。
答 第四戒は「安息日を覚えて、これを聖とせよ。六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。七日目はあなたの神、主の安息であるから、なんのわざをもしてはならない。あなたもあなたのむすこ、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人もそうである。主は六日のうちに、天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれたからである。それで主は安息日を祝福して聖とされた」である。
証拠聖句 出エジプト記20:8-11
問116 第四戒では、何が求められているか。
答 第四戒はすべての人々に、神がその御言葉の中で命じられた一定の時、すなわち明らかに七日のうちの丸一日を、神に対して聖別すること、またはきよく守ることを求めている。それは、世の初めからキリストの復活までは週の第七日であったが、それ以後引き続き世の終りまでは 、週の第一日である。これがキリスト教の安息日であって、新約聖書では「主の日」と呼ばれる。
証拠聖句 申命記5:12-14、 創世記2:2-3、 Ⅰコリント16:1-2、 使徒の働き20:7、 マタイ5:17-18、 イザヤ書56:2, 4, 6-7、 黙示録1:10
問117 安息日すなわち主の日は、どのように聖別されなければならないか。
答 安息日すなわち主の日は、次のようにして聖別されなければならない。すなわち、いつでも有罪であるようなわざからばかりでなく、他の日なら合法的であるような世俗の職や娯楽からさえも、終日きよく休むことにより、また(止むをえないわざや慈善のわざに用いられる時間を除いて)その全時間を公的・私的礼拝の実践に費やすことを、わたしたちの喜びとすることによってである。その目的のためには、わたしたちは心の備えをし、また一層自由の身でその日の義務に当たれるよう、大いに見通しと勤勉と節度とをもって世俗の仕事を処理し、適切に手早く片付けなければならない。
証拠聖句 出エジプト記20:8, 10、 出エジプト記16:25-28、 ネヘミヤ記13:15-22、 エレミヤ書17:21-22、 マタイ12:1-13、 イザヤ書58:13、 ルカ4:16、 使徒の働き20:7、 Ⅰコリント16:1-2、 詩篇92 表題、 イザヤ書66:23、 レビ記23:3、 出エジプト記20:8、ルカ23:54, 56、 出エジプト記16:22, 25-26, 29、 ネヘミヤ記13:19
問118 なぜ、安息日を守る責任が、特に家族の主人や他の上の人に命じられているのか。
答 安息日を守る責任が、特に家族の主人や他の上の人に命じられているのは、彼らが安息日を自ら守ることだけでなく、自分の監督下にあるすべての者によって守られるよう注意する義務があるから、またしばしば、自分自身の職によって彼らを妨げがちだからである。
証拠聖句 出エジプト記20:10、 ヨシュア記24:15、 ネヘミヤ記13:15, 17、 エレミヤ書17:20-22、 出エジプト記23:12
問119 第四戒で禁じられている罪は、何であるか。
答 第四戒で禁じられている罪は、次の通りである。すなわち、求められている義務のすべての不履行。すべて不注意・不行届き・無益にそれらを行ない、飽きること。怠慢により、またそれ自体で有罪なことを行なうことにより、また世俗の職や娯楽に関するすべて不必要なわざと言葉と思いとによって、この日を汚すことすべてである。
証拠聖句 エゼキエル書22:26、 使徒の働き20:7, 9、 エゼキエル書33:30-32、 アモス書8:5、 マラキ書1:13、 エゼキエル書23:38、 エレミヤ書17:24, 27、 イザヤ書58:13
問120 第四戒を一層強く主張するために付加されている理由は、何であるか。
答 第四戒を一層強く主張するために付加されている理由は、次の事柄から取られている。すなわち「六日のあいだ働いて、あなたのすべてのわざをせよ」という言葉において、神が七日のうちの六日をわたしたち自身の用のために許可し、ご自身のためには一日しか取り分けなさらないこの戒めの公平さから。神がその日には特別の所有権を主張されること、すなわち「七日目はあなたの神、主の安息である」ことから。「六日のうちに天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれた」神の模範から。また神がこの日を神礼拝用のきよい日として聖別されただけでなく、わたしたちが聖別する時、これがわたしたちに対する祝福の手段となるよう定め、「それで主は安息日を祝福して、聖とされた」ことによって、神がこの日の上に置かれた祝福からである。
証拠聖句 出エジプト記20:9、 出エジプト記20:10、 出エジプト記20:11
問121 なぜ、「覚えよ」という言葉が、第四戒の初めに置かれているのか。
答 「覚えよ」という言葉が、第四戒の初めに置かれているのは、次の理由による。すなわち、一部には、それを覚えることの大きな利益のためであって、わたしたちはそのおかげで、これを守る準備において助けられるし、またこれを守るに当たって、残り全部の戒めも一層良く守り、宗教の短い要約を含む創造とあがないという二大利益についての感謝に満ちた記憶を継続させることを助けられる。また一部には、わたしたちがそれを忘れやすいからであって、それは、このための自然の光が比較的少ないのに、他の時なら合法的な事柄におけるわたしたちの自然的な自由を抑圧するから、またこれが七日に一度しか訪れず、多くの世俗の仕事が間にはいって、あまりにしばしばわたしたちの心 を奪い、準備のためであれ聖別のためであれ、これについて考えることを妨げるから、またサタンがその手先を用いて、この日の栄光とその記憶さえも拭い去り、無宗教と不敬けんにおとしいれようと、大いに苦労しているからである。
証拠聖句 出エジプト記20:8、 出エジプト記16:23、 ルカ23:54, 56、 マルコ15:42、 ネヘミヤ記13:19、 詩篇92 表題, 詩篇92:13-14、 エゼキエル書20:12, 19-20、 創世記2:2-3、 詩篇118:22, 24、 使徒の働き4:10-11、 黙示録1:10、 エゼキエル書22:26、 ネヘミヤ記9:14、 出エジプト記34:21、 申命記5:14-15、 アモス書8:5、 哀歌1:7、 エレミヤ書17:21-23、 ネヘミヤ記13:15-23
問122 人間に対するわたしたちの義務を含む六つの戒めの要約は、何であるか。
答 人間に対するわたしたちの義務を含む六つの戒めの要約は、自分自身のようにわたしたちの隣り人を愛すること、また 他人からしてほしいことを、彼らに行なうことである。
証拠聖句 マタイ22:39、 マタイ7:12