キリストとの結合・有効召命・救いの恵み
問66 選ばれた者が得るキリストとの結合とは、何であるか。
答 選ばれた者が得るキリストとの結合とは、神の恵みの御業であって、それによって彼らは、かしらであり夫であるキリストに、霊的に・奥義的に・しかも現実に・分離不可能な仕方で結合されるのである。それは、彼らの有効召命においてなされる。
証拠聖句 エペソ1:22、 エペソ2:6-8、 Ⅰコリント6:17、 ヨハネ10:28、 エペソ5:23, 30、 Ⅰペテロ5:10、 Ⅰコリント1:9
問67 有効召命とは、何であるか。
答 有効召命とは、神の全能の力と恵みの御業であって、それによって神は(選ばれた者に対する自由な特別な愛からであって、神をその方へ動かす彼らのうちにある何ものからでもない)、よしとされる時に、御言葉と御霊によって、イエス・キリストへ彼らを招き寄せ、彼らの心を救うように啓蒙し、彼らの意志を新たにして力強く決定し、このようにして彼らが( 自ら罪によって死んだ者だけれども)彼の召命に自由に答え、そこに提供され伝達される恵みを受け入れることを欲し、またできるようにされるのである。
証拠聖句 ヨハネ5:25、 エペソ1:18-20、 Ⅱテモテ1:8-9、 テトス3:4-5、 エペソ2:4-5, 7-9、 ローマ9:11、 Ⅱコリント5:20, Ⅱコリント6:1-2、 ヨハネ6:44、 Ⅱテサロニケ2:13-14、 使徒の働き26:18、 Ⅰコリント2:10, 12、 エゼキエル書11:19、 エゼキエル書36:26-27、 ヨハネ6:45、 エペソ2:5、 ピリピ2:13、申命記30:6
問68 選ばれた者のみが、有効に召命されるのか。
答 すべての選ばれた者、そして選ばれた者のみが、有効に召命される。他の者でも、御言葉の奉仕によって外的に召命され、御霊のある程度の一般的働きをうけられるし、またしばしばうけるけれども、彼らは提供された恵みを故意に無視し、軽蔑するために、彼らの不信仰の中に当然捨ておかれて、決して真実にイエス・キリストにくることをしないのである。
証拠聖句 使徒の働き13:48、 マタイ22:14、 マタイ7:22、 マタイ13:20-21、 ヘブル6:4-6、 ヨハネ12:38-40、 使徒の働き28:25-27、 ヨハネ6:64-65、 詩篇81:11-12
問69 見えない教会の会員がキリストともつ恵みの交わりとは、何であるか。
答 見えない教会の会員がキリストともつ恵みの交わりとは、彼らが義認・子とされること・聖化・またその他この世でキリストとの結合を示すすべてのものにおいて、キリストの仲保の力に与ることである。
証拠聖句 ローマ8:30、 エペソ1:5、 Ⅰコリント1:30
問70 義認とは、何であるか。
答 義認とは、罪人に対して価なしに与えられる神の恵みの行為であって、神はそれによって彼らのすべての罪をゆるし、彼らの人格を御前に義として受け、認められる。それは、彼らのうちに生じたり、彼らによってなされる何かのためではなく、ただ神によって彼らに帰算され、またただ信仰によって受けられるキリストの完全な服従と十分な賠償のためである。
証拠聖句 ローマ3:22, 24-25、 ローマ4:5、 Ⅱコリント5:19, 21、 ローマ3:22, 24-25, 27-28、 テトス3:5, 7、 エペソ1:7、 ローマ5:17-19、 ローマ4:6-8、 使徒の働き10:43、 ガラテヤ2:16、 ピリピ3:9
問71 義認は、どのようにして、価なしに与えられる神の恵みの行為なのか。
答 キリストは、義とされる者のために、その服従と死によって、神の義に対してふさわしく真実で十分な賠償をされたけれども、しかし神は、彼らから要求したはずの賠償を保証人から受け、しかもこの保証人として神ご自身のひとり子を備えて、彼の義を彼らに帰算し、彼らを義とするためには、それもまた神の賜物である信仰以外の何ものをも彼らからは要求なさらないのだから、彼らが義認は、彼らにとって、価なしに与えられる恵みによるのである。
証拠聖句 ローマ5:8-10, 19、 Ⅰテモテ2:5-6、 ヘブル10:10、 マタイ20:28、 ダニエル書9:24, 26、 イザヤ書53:4-6、 イザヤ書53:10-12、 ヘブル7:22、 ローマ8:32、 Ⅰペテロ1:18-19、 Ⅱコリント5:21、 ローマ3:24-25、 エペソ2:8、 エペソ1:7
問72 義とする信仰とは、何であるか。
答 義とする信仰とは、神のみ霊と御言葉とによって罪人の心情に働く一つの救いの恵みである。それによって彼は、自分の罪と悲惨について、また失われた状態から回復する力が自らの中にも他のすべての被造物の中にもないことについて確信させられ、福音の約束の真理に同意するのみではなく、罪のゆるしのため、また救いのために神の御前に自分の人格を義として受け認められるために、福音の中に提示されているキリストとその義を受け入れ、より頼むのである。
証拠聖句 ヘブル10:39、 Ⅱコリント4:13、 エペソ1:17-19、 ローマ10:14, 17、 使徒の働き2:37、 使徒の働き16:30、 ヨハネ16:8-9、 ローマ5:6、 エペソ2:1、 使徒の働き4:12、 エペソ1:13、 ヨハネ1:12、 使徒の働き16:31、 使徒の働き10:43、 ピリピ3:9、 使徒の働き15:11
問73 信仰は、どのようにして、罪人を神の御前に義とするか。
答 信仰が罪人を神の御前に義とするのは、信仰に常に伴う他の恵みのゆえにでもなく、信仰の実である善行のゆえにでもなく、また信仰の恵みとか信仰による何らかの行為とかが、彼を義とするために彼に帰算されるというのでもなく、信仰は、罪人がキリストとその義とを受け適用される手段だからにすぎない。
証拠聖句 ガラテヤ3:11、 ローマ3:28、 ローマ4:5、 ローマ10:10、 ヨハネ1:12、 ピリピ3:9、 ガラテヤ2:16
問74 子とすることとは、何であるか。
答 子とすることとは、神の ひとり子イエス・キリストにおいて、またキリストのゆえに、価なしに与えられる神の恵みの行為であって、それによって、義とされた者はみな、神の子の数に入れられ、み名を記され、神のみ子の霊を与えられ、父としての神の保護と配慮の下に置かれ、神の子の自由と特権をことごとく許され、すべての約束をつぐ者、また栄光の中にキリストと共同の相続人とされるのである。
証拠聖句 Ⅰヨハネ3:1、 エペソ1:5、 ガラテヤ4:4-5、 ヨハネ1:12、 Ⅱコリント6:18、 黙示録3:12、 ガラテヤ4:6、 詩篇103:13、 箴言14:26、 マタイ6:32、 ヘブル6:12、 ローマ8:17
問75 聖化とは、何であるか。
答 聖化とは、神の恵みの御業であって、それによって、きよくなるようにと神が世の造られる前から選んでおられた者たちが、時至って、キリストの死と復活を彼らに適用する御霊の力強い働きにより、神の形に従い、全人を新たにされる。それは、命に至る悔改めの種と他のすべての救いの恵みを彼らの心に入れ、彼らがますます罪に死に新しい命に生きかえって行くように、これらの恵みをかき立て、増し加え、強めるのである。
証拠聖句 エペソ1:4、 Ⅰコリント6:11、 Ⅱテサロニケ2:13、 ローマ6:4-6、 エペソ4:23-24、 使徒の働き11:18、 Ⅰヨハネ3:9、 ユダ1:20、 ヘブル6:11-12、 エペソ3:16-19、 コロサイ1:10-11、 ローマ6:4, 6, 14、 ガラテヤ5:24
問76 命に至る悔改めとは、何であるか。
答 命に至る悔改めとは、神の御霊と御言葉によって罪人の心情に働く一つの救いの恵みである。それによって、彼は自分の罪について、その危険さばかりでなく、その汚らわしさやいとわしさを知り自覚し、また後悔している者へのキリストにある神のあわれみをも悟って、大いに罪を悲しみ憎むので、全くそれを捨てて神に帰り、新しい服従の道をいつも神と共に歩むように目差し努力するのである。
証拠聖句 Ⅱテモテ2:25、 ゼカリヤ書12:10、 使徒の働き11:18, 20-21、 エゼキエル書18:28, 30, 32、 ルカ15:17-18、 ホセア書2:6-7、 エゼキエル書36:31、 イザヤ書30:22、 ヨエル書2:12-13、 エレミヤ書31:18-19、 Ⅱコリント7:11、 使徒の働き26:18、 エゼキエル書14:6、 Ⅰ列王記8:47-48、 詩篇119:6, 59, 128、 ルカ1:6、 Ⅱ列王記23:25
問77 義とすることと聖化とは、どこが違っているか。
答 聖化は義とすることと、分かつことのできないように結合しているが、それでも次の点で違っている。義とすることにおいて、神はキリストの義を帰算するのであるが、聖化においては、御霊が恵みを注いで、それを用いることができるようにする。前者では、罪がゆるされるのであるが、後者では、罪が征服される。一方は、すべての信者を神の報復的怒りから一様に解放するのであり、しかもこの世でそれを完全になし、決して彼らが罪に定められないようにする。ところが他方は、すべての人に同様にでなく、まただれの場合でも、この世では完成しないで、ただ完成へと成長するのである。
証拠聖句 Ⅰコリント6:11、 Ⅰコリント1:30、 ローマ4:6, 8、 エゼキエル書36:27、 ローマ3:24-25、 ローマ6:6, 14、 ローマ8:33-34、 Ⅰヨハネ2:12-14、 ヘブル5:12-14、 Ⅰヨハネ1:8, 10、 Ⅱコリント7:1、 ピリピ3:12-14
問78 信者の聖化の未完成は、どこからくるのであるか。
答 信者の聖化の未完成は、彼らのすべての部分に宿っている罪の残根と、御霊に反する肉の絶えざる欲情とからくる。それによって彼らは、しばしば誘惑に迷わされ、多くの罪に陥り、あらゆる彼らの霊的奉仕において妨げられ、彼らの最上のわざで さえも、神の御前には不完全であり、汚れたものである。
証拠聖句 ローマ7:18, 23、 マルコ14:66-72、 ガラテヤ2:11-12、 ヘブル12:1、 イザヤ書64:6、 出エジプト記28:38
問79 真の信者は、その未完成や、多くの誘惑と罪に襲われることによって、恵みの状態から落ちることはないだろうか。
答 真の信者は、神の変わらぬ愛と、彼らに堅忍を与えるという聖定と契約・彼らをキリストから引き離すことのできぬ結合・彼らのためのキリストの絶えざる執成し・また彼らのうちに宿る御霊と神の種によって、恵みの状態から全く、あるいは最後的に落ちるなどというようなことはありえないばかりか、神の御力によって、信仰により、救いに至るまで守られる。
証拠聖句 エレミヤ書31:3、 Ⅱテモテ2:19、 ヘブル13:20-21、 Ⅱサムエル記23:5、 Ⅰコリント1:8-9、 ヘブル7:25、 ルカ22:32、 Ⅰヨハネ3:9、 Ⅰヨハネ2:27、 エレミヤ書32:40、 ヨハネ10:28、 Ⅰペテロ1:5
問80 真の信者は、恵みの状態にあること、およびその状態で救いに至るまで保たれるということを、間違いなく確信できるか。
答 真実にキリストを信じ、その御前に全き良心をもって歩むことを務めるほどの者は、特別な啓示がなくても、神の約束の真理に基づく信仰により、また、命の約束が与えられたそれらの恵みを自分のうちでわきまえることができるようにし、彼らの霊と共に、彼らが神の子であることを証しするところの御霊によって、彼らが恵みの状態にあり、またその状態で救いに至るまで保たれることを、間違いなく確信される。
証拠聖句 Ⅰヨハネ2:3、 Ⅰコリン ト2:12、 Ⅰヨハネ3:14, 18-19, 21, 24、 Ⅰヨハネ4:13, 16、 ヘブル6:11-12、 ローマ8:16、 Ⅰヨハネ5:13
問81 すべての真の信者は、いつでも、彼らが現に恵みの状態にあり、救われるのだということを確信しているか。
答 恵みと救いの確信は、信仰の本質ではないので、真の信者もそれをえるまでには、長い間かかるかもしれない。また、それを与えられてからでも、種々の病的不安や罪や誘惑や一時的な遺棄によって、弱められ、とぎれたりすることはあろうが、神の御霊の臨在と支えなしに捨ておかれることはないので、全き絶望に沈むことからは守られる。
証拠聖句 エペソ1:13、 イザヤ書1:10、 詩篇88:1-18、 詩篇77:1-12、 雅歌5:2-3, 6、 詩篇51:8, 12、 詩篇31:22、 詩篇22:1、 Ⅰヨハネ3:9、 ヨブ記13:15、 詩篇73:15, 23、 イザヤ書54:7-10