天のお父さまに祈る特権(とっけん)

2025.10.1 天のお父さまに祈る特権
はじめに
みんなはお祈りをするときに「天のお父さま」と呼びかけていますか?
これはただの言葉ではありません。聖書によると、とても大切な特権(特別な恵み)なんです。今日は「なぜ私たちが神さまをお父さまと呼んで祈れるのか」を学びましょう。
1. 神の子どもとされる(ヨハネ1:12)
聖書はこう言います。
「イエスさまを信じる人には、神の子どもとされる特権が与えられる。」
これは「神さまの家族っぽい気分」ではなく、本当に、正式に、神の子どもとして迎えられるということです。
たとえば、新しいクラスに転校してきたとき、先生が「今日からこのクラスの一員です」と言ってくれたら安心しますよね。
同じように、イエスさまを信じた私たちは、神さまから「今日からわたしの家族だよ」と迎えられるのです。だから「天のお父さま」と呼ぶことができるのです。
2. 御霊が子どもであることを教えてくださる(ローマ8:14–16)
聖書はこう言います。
「神の御霊に導かれる人はみな、神の子どもです。…御霊によって私たちは『天のお父さま!』と叫びます。」
ここで出てくる「アバ」という言葉は外国語で「お父さん!」という意味です。
つまり、とても親しく、安心して呼びかける言葉です。たとえば、夜に怖い夢を見たとき、みんなは「お父さん!」「お母さん!」と呼びますよね。近所の知らない人には呼びかけません。自分の家族だから呼ぶのです。
同じように、聖霊さまは私たちの心に「あなたは神のこどもなんだよ」と教えてくださり、
安心して「天のお父さま!」と呼べるようにしてくださるのです。
3. 子どもとして祈る喜び(Ⅰヨハネ3:2、マタイ6:9)
聖書はこう言います。
「私た ちは今すでに神の子どもです。」(Ⅰヨハネ3:2)
「だからこう祈りなさい。『天にいます私たちの父よ』」(マタイ6:9)
祈りは、将来の約束ではなく、今すでに与えられている喜びです。
子どもは遠慮なく「おやつちょうだい」「遊んで!」とお父さんに頼みます。同じように、神の子どもである私たちも、遠慮せずに「天のお父さま」と祈ることができるのです。
4. 「イエスさまのみ名によって祈ります」の意味
みんなも祈りの最後に「イエスさまのみ名によって祈ります」と言いますね。
これはおまじないではありません。
聖書で「名(御名)」とは、その人の存在や権威を表します。だから「イエスさまのみ名にある」とは、イエスさまご自身と一体であるということです。
私たちはもともと神の子どもではありません。でも、まことの神の子である御子イエスさまと結ばれているから、イエスさまと共に、神の子どもとされているのです。
ですから「イエスさまのみ名によって祈ります」とは、「私はイエスさまと一つにされているので、イエスさまが祈るのと同じ立場で父に祈っています」という意味なのです。
たとえば、大好きな友だちと手をつないで先生のところに行くと安心できますよね。
同じように、私たちはイエスさまと一緒に、しかも一つにされているから、安心して神さまのところへ行けるのです。
5. 祈りの全体像
祈りはこのようになっています。
• 父なる神に向かって祈る
• イエスさまと一体だから祈れる(御名によって)
• 聖霊さまが心の中で助けてくださる
つまり祈りは「父に向かって、イエスさまと結ばれて、聖霊によって」するのです。
まとめ
今日のまとめです。
1. イエスさまを信じた人は神の子どもにされる。
2. 聖霊さまが「あなたは子どもだよ」と教えてくださる。
3. 祈りは今すでに与えられた喜び。
4. 「イエスさまのみ名によって」とは、イエスさまと一体だから祈れるという告白。
だから私たちは、夜に「お父さん!」と叫ぶ子どものように、安心して、大胆に、喜んで「天のお父さま」と祈りましょう。