十字架のみわざと行い

2025.9.26 十字架のみわざに行いをたすおろかさ
「十字架の御業」と「贖い」は似ているけれど、聖書ではちょっと違う角度を表しています。そしてそれに自分で行いとを足すとはどう言うことなのでしょうか。
1. まず「結合」とはなに?
聖書は「救いはイエスさまと結ばれること」だと教えています。これが「結合(けつごう)」。
これは十字架のときに初めて起こるのではなく、神さまのご計画の中で選ばれた人は、永遠の昔からキリストと結ばれているのです(エペソ1:4)。
でも、この永遠の結合は「時間の中で」選ばれた人に現れる時がきます。
それは神さまが、わたしたちに「信仰と悔い改め」を与えてくださるときです。
2. どうやって「結合」が現されるの?
ルカ18章に、主税人のお話があります。
• ある人は胸を張って「自分は正しい」と言いました。
• でも主税人は、胸を打ちながら「神さま、こんな罪人の私をあわれんでください」と祈りました。
この「私は全くダメだ、神さま助けてください」という心を神さまが与えてくださるとき、
それが「悔い改めと信仰」です。
そして、この信仰を通して、私たちは「結合」を現実に現されるのです。
3. 十字架の御業
では、イエスさまの十字架の御業とは何でしょう?
それは、結合したわたしたちのために完成された救いのすべてです。
• 罪の代わりに死んでくださった(身代わり)。
• 神さまの怒りを静めてくださった(なだめ)。
• 神さまと和解させてくださった。
• 永遠のいのちを与えてくださった。
だから十字架の御業は、「キリストと結ばれた者に与えられる救いの全体」なのです。
4. 贖い(あがない)
(御業の中心部分)
その御業の中でも特に大事なひとつが「贖い」。「代金を払って自由にすること」です。
イエスさまがご自分のいのちを代価として支払い、わたしたちを罪の奴隷から買い戻してくださいました。
5. 「十字架+行い」の危険
でも人はよく「自分でも足さなきゃ」と思ってしまいます。
•「がんばって良い行いをしないと救いがなくなっちゃう」
これ は「イエスさまの御業は不十分」と言ってしまうことになり、偽りの福音です。
6. 子ども向けのたとえ
借金をしてどうにもならない子どもがいました。
イエスさまがその借金を全部払って「完済」にしてくださいました。
でもその子が、
「ぼくも叫ばなきゃダメだよね?」「10円足すよ」と言うのは、
ほんとうには信じていない」態度です。
7. まとめ
•十字架の御業(みわざ):結合した者に与えられる救いの全体。
•贖い(あがない):御業の中の「代価を払って自由にされた」部分。
十字架+行い:御業を否定する偽りの福音。
小学生へのことば:
「神さまは“私はダメです、助けてください”と思う心をくれるんだよ。その心は神のさまのプレゼント。その心を神さまはとても、とても大切にする。
君はそのまま、ダメな君のままでいいよ、頑張って自分を変えないで。そのままでいい。私は君を決して見捨てない。
聖書はそれを悔い改めと信仰と言います。神さまはその心をもって時間と場所を超えて、2000年前のイエスさまと君を結合するんだ。君の魂は十字架のキリストに間違いなくつながって、神は十字架の御業のぜんぶを君に与えてくださいます。